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| 認知運動療法 |
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| 認知運動療法とは?? |
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『脳科学に基づいたリハビリテーション』 |
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認知運動療法士
西村 朋浩
山下 浩史
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| 認知運動療法とは |
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| 【認知運動療法とは?】 |
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認知運動療法では、関節が曲がらない、筋力が出ない、痛みがあるなどの運動機能障害の原因の一つを、様々な情報を適切に認識・予想することが出来ないことにあると考えています。すなわち様々な情報を認識・予想できるようになることが、運動機能障害や痛みの改善につながるという考えを基に実施される治療法が認知運動療法です。
これは近年の脳科学研究からも明らかになってきています。
例えば、たんぽぽの綿毛の感触を感じようとするなら、指先の動きは柔らかくなります。
テーブルの上のコップの位置や、腕を伸ばした距離や方向を感じる(予想する)ことが出来るから間違えずに腕をそのコップに伸ばすことが出来ます。これから持つものの重さが予想でき、持ったものの重さがわかるから、丁度良い力で持ち上げる事が出来ます。
いずれの場合も誤った情報を認識したり、予想してしまった場合には、適切な運動を行う事は困難であると考えられますし、適切に腕を動かす事が出来なければ、実際の感触や、場所、重さ等を感じたり、確認する事は出来ません。この様に運動は認識する為のシステムが作動した状態であると考え、治療場面では適切に情報を認識してもらうことを目的とした様々な課題が提案されます。 |
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| 治療方法 |
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| 【治療方法】 |
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| 治療の際には、イタリアの神経科医Carlo Perfetti教授とfumagalli社によって開発された、各種訓練器具を用いた認知課題(治療)を行うことで運動機能回復を進めます。疾患の種類や重症度、回復の程度に応じてさまざまな課題を設定することにより、1人1人にあったオーダーメイドの治療法を実現します。認知運動療法を行うセラピスト(治療者)は認知課題を行っている間に生じる筋収縮などの知覚情報を運動学習、運動機能障害の改善に無くてはならない基本的な要素として考え、触覚(粗さ、滑らかさ等)・圧覚(圧迫感)、運動覚(関節の動いた方向)などの知覚情報とともに、適切に感じてもらえるように努めます。 |
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| 【器具を用いた認知課題(治療)の一例】 |
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下記の課題を通じて 適切に感じ取る為に必要な運動の調整が行われます。
この他様々な道具や課題設定を行い、病状に合った治療を行います。 |
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Tablet(タブレット) |
| 各種、微妙に異なるT字等の形状の違いを認識する課題 |
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Sponge (スポンジ) |
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| 身体各部に当てられたスポンジの硬さの差異を認識する課題 |
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Inclination plate (傾斜プレート) |
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五目板様の傾斜台に置かれた足の位置を認識する課題 |
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Roller box (ローラーボックス) |
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| 板の安定を保ちながら、体幹に対する足部の位置を認識する課題 |
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Large scale seesaw (大型シーソー) |
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| 各種、スポンジの硬さの違いを踵で認識する課題 |
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| 対象となる障害 |
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| 【対象となる障害】 |
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認知運動療法は整形外科疾患や、脳卒中片麻痺や脳性麻痺などの中枢神経障害など、運動機能障害を有する患者さんに対し幅広く実施することができます。また上記のように運動機能障害だけではなく、整形外科領域の重要な問題のひとつである疼痛(一次性を除く急性期、慢性期)に対しても、認知理論や最新の脳神経科学分野の考えに基づき実施することができます。
対象となる疾患例は以下の通りです。
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| 〔整形外科疾患〕 |
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| ・各種骨折後 |
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| ・観血的骨接合術、人工関節、靭帯再建などの手術後 |
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| ・運動障害や感覚障害を伴う末梢神経障害(一次性を除く) |
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| ・各種疼痛(一次性を除く) |
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| ・肩関節周囲炎 |
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| ・腰痛症 |
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| ・変形性関節症 |
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| ・その他運動機能障害 |
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| 〔中枢神経疾患〕 |
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| ・脳卒中片麻痺 |
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| ・脳性麻痺 |
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| ・その他中枢神経障害 等 |
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| 疼痛に対する当クリニックでの実績 |
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【疼痛に対する当院での実績紹介】 |
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| 〔30代男性〕 |
| 左足関節脱臼骨折による創外固定手術をされる。骨折部位の改善により固定器具を抜釘されるが炎症と過度の疼痛の為、投薬治療と理学療法を実施されていた。その後、炎症が改善したにもかかわらず、強い疼痛は解消されることなく、約3ヶ月間荷重困難な状態により、両松葉杖による免荷歩行を強いられている状態で認知運動療法を開始。週一回、現在約二ヶ月間治療を実施した結果、現在では荷重時痛はほとんどなく、足関節の可動域も改善し、両松葉杖を用いない自立歩行で日常生活を送ることが可能となっておられます。 |
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| 〔30代女性〕 |
| テーブルに上肢をぶつけたことがきっかけで、肩関節を中心に耐え難い疼痛が出現。当日は夜間時痛が酷く一睡もできていない状態で、翌日に当院受診。肩関節周囲炎と診断されリハビリテーション開始。上肢を抱きかかえるように来室され、肩に触れたり、微動させるだけでももだえるような疼痛が出現される。これに対し認知運動療法を実施した結果、初回終了時には肩関節の安静時痛が解消し、当日自宅での夜間時痛も解消。その後2回の治療で実用範囲内の肩関節の運動が行えるまでに回復し、職場復帰されました。 |
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| 〔60代女性〕 |
| 圧迫骨折を受傷。以後一年、骨折部位は回復しているものの強い疼痛が残るため、これまで投薬を含め様々な治療を受けてこられましたが改善は認められず。以後慢性的に一様の疼痛が残っている状態で認知運動療法開始。治療の結果、4回の治療で日常生活において腰部痛を感じることはほとんどなくなっておられます。 |
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| 〔80代女性〕 |
| 20代より腰部痛を抱え、それ以後一度も腰部痛から開放された経験はなし。3年ほど前より疼痛の増悪、姿勢の悪化が認められるようになり、投薬を含めた様々な治療を試されるが一向に変化が見られない状態で認知運動療法開始。週2回の治療で約2ヶ月経過された現在、日常生活での疼痛は自覚症状として5割程度回復され、時間帯によっては疼痛を感じずに生活を送ることができるまでに回復されています。 |
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以上の紹介は当クリニックにおいて実施された、認知運動療法により改善された方の例です。ここで紹介された以外にも、様々な部位や性質の疼痛に対して良好な結果が認められております(疼痛の原因は様々です。皆に同じ治療法や治療期間で結果が認められるものではなく、短期間で解消することが困難な場合もあります)。 |
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現在同様の症状でお悩みの方はもちろんそれ以外の症状の方でも、興味を抱かれた方は一度お試しになってみてはいかがでしょうか?
さらに詳しい内容をご覧になりたい方は、認知神経リハビリテーション学会ホームページ、関連書籍をご覧ください。 |
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